詩と絵の間にある豊饒な関係に、詩作品、論考、エッセイで分け入ります。

最終更新日2019年08月16日

▼8月の写真▼

「橋」
北爪満喜

▼Concept▼

絵は、詩にイメージやメタファーをもたらしてきただけでなく、言葉ではたどり着けないものをずっと憧憬させてきました。

絵を描く詩人は少なくありません。あるいは逆に絵描きが詩を書くこともありました。

私自身ここ2、3年、伊藤若冲の絵に触発されて連作をつくっています。その中で絵には思わぬ言葉や発想を引き出す力があるのを知りました。その力がよってきたるところは恐らく絵師の生き方や絵への情熱です。しかし直接的にはそれらに裏打ちされた色や筆遣いや構成そのものです。

絵とはまぎれもなく実在です。一方詩とは透明で不定形なもの(現代詩はとくに)。そうした対照性からしても、絵は詩にたいして何か絶対的な影響を及ぼす力があるのではないでしょうか。

古今東西の詩の歴史を振り返ってみても、絵に触発された詩はたくさん存在しているでしょう。どの詩人がどの絵を選んだか、絵からどんな言葉が引き出されたか、あるいは逆にどんな絵描きがどんな言葉に触発されたかーそうした視点で詩人と詩の実像を掘り下げていけたら面白いのではないかと思い、本サイトを立ち上げました。

詩と絵の関係を具体的なすがたで見 ていきます。そこから詩とは何かへの新たな答えが、色とかたちを伴って鮮やかに描き出されることを期待して。

月一回の更新を目指します。 
                 

プロフィール

河津聖恵(かわづきよえ)
京都で詩を書いています。詩集に『アリア、この夜の裸体のために』『新鹿』『夏の花』など。評論集に『パルレシアー震災以後、詩とは何か』『闇より黒い光のうたを』など。京都新聞文化面「詩歌の本棚」、しんぶん赤旗文化面「詩壇」を担当しています。

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