2020年8月の巻頭言

猛暑とコロナ禍の中、久しぶりの更新です。

今回のゲストは宮尾節子さん。南アフリカ出身の画家マルレーネ・デュマスについて書いて下さいました。

自分がなぜこの異色の画家に共鳴したのかー自身の奥底にあるその理由を、宮尾さんはまさに現在進行形でスリリングに抉り出していきます。デュマスの絵とある女性の写真を重ね合わせた作った合成写真には、私もとても驚きました。

ちなみに昨年、宮尾さんはクラウドファンディングに挑戦して詩集『女に聞け』を刊行されましたが、詩界にとっては快挙だと思います。

私は例の如く若冲詩シリーズ。今回は「月夜芭蕉図」をめぐる詩とエッセイを書いています。

両者ともどもぜひご高覧ください。

最後に宣伝です。7月に新著『「毒虫」詩論序説ー声と声なき声のはざまで』(ふらんす堂)を出しました。装丁は毛利一枝さん、装画は田中千智さん。田中さんは『燃えるキリンー黒田喜夫詩文撰』(共和国)にも装画を寄せていますが、今回の私の詩論集も、黒田喜夫論を何篇か収めています。また、表題の「毒虫」には、黒田の詩「毒虫飼育」にカフカの「変身」の毒虫を重ねました。よろしければこちらもご高覧いただければ幸いです。

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